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2017年2月 5日 (日)

安直過ぎる見解では? 養老孟司「人工知能が勝つのがあたりまえ。計算するための機械だから」 フジテレビ「フルタチさん」「古舘がひっかかる!私たちの未来をこんなに変えちゃうハイテクSP」

フジテレビ「フルタチさん」で最近の人工知能、AIについて取り上げていて、人工知能が、将棋でプロ棋士に勝利していることについて、脳科学、解剖学の研究者である養老孟司に質問していた。
 
回答は、「人工知能が勝つのがあたりまえですよ。コンピュータは計算するための機械でしょ。人間がオートバイと走る競争をしますか?」とのこと。
 
そんなXXな!(XXはNGワードです)
この人は脳科学の著名な学者ということで、人工知能についての見解を聞きたくて質問したのであろう。
だが、こんな素人レベルの感想を放送してどうするのだ?
 
さっそく、スタジオにいる憲法学者の木村草太が、この養老孟司の見解を否定する発言をしていた。
「『意味』というものがわかってない」と苛立っているようだったが、要するに「そういう事ではない。答えのピントがズレている」と言いたかったのだろう。
 
脳科学者の見解が否定されて、司会の古舘伊知郎もちょっと慌てた様子であったが、木村氏は、間違った発言と見抜き、指摘せずにはいられなかったのだろう。
しかし、どこが間違っているかを分析できなかったので、「意味」ということで漠然と指摘したようだが、具体的に言えば、「実行効率(処理能力)」がポイントなのだろうか?ということなのだ。
 
養老孟司は脳科学の研究をしていても、人工知能、コンピュータについては詳しくなく、そちらの方面では完全な素人であったということだ。そのことは当然であり、まったくかまわないのだが、「機能(の実現可能性)」でなく「実行効率(処理能力)」に注目してしまい、「機械の方が効率が良いのはあたりまえですよ」という意味の回答をしてしまっているのだ。
 
「人工知能が勝つのがあたりまえ」であり、その理由が「人間よりも、専門に特化した機械の方が優れているのは当然」と何とも単純なのは、人工知能の実現を当然と考えられる理由を自分なりに理解していてそこに何の疑問も感じてないか、コンピュータ技術を無条件に信じることができるのか、どちらかだろう。
 
人間が走るのとオートバイが走るのを比べると、エネルギーを消費して位置を移動するという、根本的には同等のことを、オートバイの方が工学的に強化、合理化して行っているので格段に効率的に行える。
だが、プロ棋士の頭脳の働きと、人工知能の動作は、はたして同等のことをしているのだろうか?
 
人間の頭脳と同等のことを、人工知能はどうやって実行しているのだろう?どうしてそんな「機能(の実現)」が可能なのかが、不思議なのである。そこを、脳科学者はどう見るのかに興味があり、知りたいから質問しているのである。
 
それなのに、「実行効率(処理能力)」に目が向いてしまい、「コンピュータは計算するための機械だから、そこは人間よりも優れていて当たり前。機械の方が優れていることに疑問を感じる方がおかしい」と質問の妥当性を否定しているのだ。
しかし、質問している側の気持ちは、人工知能の実現が可能な理屈が納得できれば、機械の方が人間よりも効率が良く優れていることには何の疑問もないのである。
 
ベストセラーの著作がある優れた学者が、こんなピントはずれな考えを述べるのは、何か「壁」があるのだろうか?
脳科学の研究をしているのだから、人工知能についても関心をもっていて、かなりの見識があるにちがいないと思った番組制作者の思い違いであったということだ。
 
私が解説するならば、最近のプログラミング技術の向上とハードウェアの動作スピードの向上により、人間の頭脳の「機能(思考能力)」よりも、コンピュータのパターン探索機能の「実行効率(処理能力)」の方が上回った結果だということだ。
人工知能は、わずかの機能(思考能力=採用しているロジック)を、桁違いの実行効率(処理能力)の拡大(何千億回の繰り返し実行)という力わざを使って勝負しているのであり、人間は、飛び抜けた機能(思考能力)を、体力の限界と体調や心理状態と時間に追われながら縮小して勝負しているのである。
 
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」の「数」がものすごい高速連射スーパー機関銃に、射撃の名手が負けたということだ。射撃の腕よりも、弾丸の数の方が優っているということである。
すなわち、人間の思考がコンピュータのデータ処理量に負けたのである。
 
人間の頭脳と人工知能は、「機能(思考能力)」と「実行効率(処理能力)」という異なるもので闘っているので、人間とオートバイの「効率」同士の勝負では機械にかなうはずがない、という状況とは異なる。
それを、同じであると見なした養老孟司の見解に対して、木村草太の明晰な頭脳の機能(思考能力)が、瞬時に違和感(「意味が!?……」)を作り出したのだ。
(オートバイと並んで走るのと同じなら、そんな勝負をするはずないでしょう!人はそれほどXXではありませんよ)
 
若い頃、部下に「一台のコンピュータでプロセッサは一つしかないのに、なぜ同時に複数の仕事ができるのか」を教えてやろうとしたところ、不思議そうな顔をされ「だって、そういうふうにできているからでしょ」と言われて絶句したことがあった。
中の仕組みがわからなくても、「実現できる構造になっているのだ」と疑問を抱かず納得できる感覚にびっくりしたのだが、メカ音痴ともいえる種類の人々がいるのだろうか?
 
人工知能の実現に何の驚きも感じない人は(まさが脳科学者が、とは思うが)、逆に、「どうして機械が人間の頭脳に勝つのか?」という疑問を持つ人の感覚を理解できず、「疲れ知らずのパワーのある機械の方が優れていているのはあたりまえではないか。何でそんなあたりまえのことがわからないのか?」と思っているのではないだろうか?
 
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(2017/2/9)
下記のブログを見つけた。
 
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(2016/5)
先日の養老孟司さんの講演の中で、囲碁の棋士がディープマインド社の人工知能と勝負して負けた時に、マスコミが、「人間の脳と人工知能はどちらが上か?」の質問をしたそうです。
 
その時、養老さんはアホな質問をすると思ったそうです。誰でも、自分より能力のないロボットやパソコンなどは持たないでしょうとのことでした。
 
「まあ、そうですわね。自分に足りないものを補ってくれるのが人工知能ですわね」
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このブログを書いた人は、納得したような言葉で受けとめているが、何かおかしいと感じ、引っかかるものがあったので書き始めたのだが、どう反論していいかわからなかったのではないか?
「んんん……? 納得できないような……?」という余韻が感じられる。
 
「能力のないものを使うわけない」それが人工知能の方が上である理由になるのだろうか?
理屈が簡単過ぎないか?というより、そういう話をしているのではないのでは?どこかで話がすり替わっていないか?
 
この場合は、「人工知能が注目されるようになり、人間が試合で人工知能に負けた状況」で、「もしかして人工知能の方が上なのだろうか?という驚きがある状況」での質問なのだ。
「誰もが人工知能を持っていて、便利に使っているという状況」で質問したわけではないのだ。
 
この脳科学者、解剖学者は、どんな場面でも、スパッと核心を突いた鋭い切れ味の言葉を吐いて、人に自分の脳の分析力を披露するのが癖になってしまっているのだろう。
 
むろん、世の中にある全てのツール(包丁でもオートバイでもロボットでも)が、人間の能力を補う、すなわち人間より能力が上にきまっているが、今は、未知のもの(開発中のもの)について議論しているということがわかってないのだろうか?
 
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(2017/2/14)
人工知能は今現在、まるで実現していない。プロ棋士に勝利する「将棋ゲーム」が完成したとしても、人工知能研究を一歩前進させるための研究材料ができただけであるが、そう言ってしまっては身も蓋もなく、夢も希望もないので、さも「ついに人工知能が人間を上回った」ような雰囲気を作り出しているのである。
マスコミはそこら辺を疑い、見識がありそうな文化人に質問しているのであるが、自身がわかってないだけでなく、一般人の常識的な疑問さえも否定する人に当たると、デタラメな報道をするはめになる。
 
先ほど送られて来た、あるIT専門のメールマガジン(ITproメール monthly 2017年2月14日)に載っていた一文を紹介しておこう。
「今、人工知能(AI)は日本でも一大ブームになっている。『AIは人間の脳の構造と同じ仕組みで、人間を凌駕するだろう』などと喧伝されているが、それは今の話ではない。ITベンダーはAIで可能になるバラ色の世界、大いなるビジネスの可能性を説くが、単に『技術的に可能』と言っているだけで、導入しても成功する可能性はほとんど無いのが現状だ」
 
「人工知能が勝つのがあたりまえ、人間より能力がないはずない」どころか、人工知能はまだ存在していないのだ。
では、なぜ巷で「人工知能」と言われているのか?それは「人工の知能」だから「人工知能」と名付けたのではなく、「ネーミング戦略」(いい呼び方だから、そう呼ぶと格好いいからという理由)により「人工知能」と呼ばれているのであるが、その区別がつかない人びとが、前者の理由によるものだと誤解しているのである。
(「ディープラーニング」により「自動運転」や「ガン発見」に応用されていることはわかってますよ)

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